☆ 目次 ☆

帰国の日

デリーに戻った翌日はとにかく買物!!
そう始めから決めていて、移動が続く間はなるべく買物をしないようにしていた私は
ここからが戦闘モードです。
昨日はパキスタンで大きなテロがあったらしく、
外資系ホテルに爆弾を積んだ車が突っ込み何十人と死亡したと聞きました。
そういう時期にデリーの繁華街に行くのも怖いものなのですが、
ある程度は楽観的に考えなくては行動が制限されてしまいます。
デリーの宿泊先、メトロハイツをチェックアウトする時にフロントのおじさんに
効率良く買物したい旨を伝えると、ホテルの車を1100Rsで使ってみては、
と提案されました。
この金額には日中の買物と今夜の成田までのフライトに間に合う様に空港への送りも
含まれていると言います。
1100Rsは約2750円、、即OKしました。
ドライバーは若い兄ちゃん。彼の英語は今まで会ったインド人の中では
最も聞き取り難い部類でしたが、気の良さそうな人でした。

 ドライバー君

さて、最初はカーンマーケットに行きましたが、
この日が日曜日だと言う事を忘れていたのでほとんどの店は閉まっていました。
しかたなくドライバーの兄ちゃんのお任せでショッピングセンターへ、、、。
でも、ここがまた高級過ぎて買物出来ません。
何万もする高級なサリーに宝飾類、、、
おいおい、人見て連れて行けよな〜
それに私達は「スパイスとお茶が買いたい!」と言ったじゃないの〜
と娘と後部座席から兄ちゃんを日本語で罵倒。

 交差点を渡る牛、、

このまま兄ちゃんに任せていたらどんなショッピングセンターに連れて行かれるか判らなかったので、
デイッリーハートという観光客向けのインド各州の特産品を扱う民芸品マーケットに
行ってもらう事にしたのでした。
そこはデリーに来る度に行っているので買物し易い場所である事を知っていましたので,,,。
しばらく広いデリーを走り回り、彼の「着いたよ。」という言葉に私達は愕然。
全然違う場所でした、、、。
「デイッリーハートの場所知ってる、ってさっき言ったよね?」
「ここでしょ。」と彼。
「違うんですけど。」と私達。
彼が私達を連れて行ったのは、またしても高級そうな家具や調度品を扱っているお店、、、
こんなにボロボロの私達なのに日本人というだけでそんなにお金持ちに見えるの??
時間無いんだから、早く買物三昧したいよ〜
だんだん不機嫌になる娘と息子、、
私はドライバー君にガイドブックに書いてあるアドレスを見せました。
すると彼は「あーーっ。」って判った様子で再び車を走らせ始めました。
本当に判っているのでしょうか、、、最初からアドレスを見せれば良かった。
インド人の「知ってる」はあまり妄信しない方がいいのは判っていたはずなのに、、。
途中、信号待ちの時に何度もアドレスを確認する彼、、、大丈夫なのでしょうか。

それでも何とかデイッリーハートに到着した私達。
ドライバー君を駐車場に待たせて買物に突入です。
一応彼に飲み物代くらいはあげましたよ。
2時間くらい待たせるつもりでしたから。
2年振りのデイッリーハート。
ここはお土産のテーマパーク
入場料が15Rsかかりますが効率良くお土産物をゲットするには便利な所です。
外国人も多いのですが、お金持ちそうなインド人も家族連れで来ていたりして
警戒心レベルを落として買物に没頭する事が出来るのです。
比較的良心的な値段が付いていますが、それでも値切りは必須です。
ここで私達は家族や友達、職場へのお土産を揃える事が出来ました。

駐車場に戻るとドライバー君は待っていました。
「長く待たせてごめんね。」と言うと、
「いいよ。僕の仕事はトータルでナンボだから。」と笑っていましたが、
このトータルの発音がトルタルになっちゃうから、聞き取り難いんだよな〜

 メトロの線路を見下ろすハヌマン

デイッリーハートを出た私達は、ホテルに預けたリュックに買った物を詰め込む為に
一旦ホテルに戻りました。
それでもまだ空港に行く時間には早過ぎましたし、まだ買ってない物も沢山あります。
娘はインドに行く度にクルックレーというスナックを買って帰ります。
前回はなんと段ボールで箱買いして日本に持って帰った程大好物です。
今回もそれを大きなビニール袋一杯買い込んで帰りたいのでした。
フロントのおじさんに「クルックレーをこのバック一杯買いたい。」と娘が伝えると、
フロントのおじさんもロビーに居た他のインド人のお客さんも大爆笑。
「クルックレーがそんなに好きなのか〜(笑)」、、大ウケ。
日本で例えれば、変な外人が「カッパえびせん」を大量に購入して帰る様なものですから。
そんな訳で今度はドライバー君に近所のスーパーに行ってもらいます。
そこでの私達の買物はレジのお姉ちゃんを不機嫌にする程でした、、、
私は紅茶(チャイ)、アユルベーダの石けん、カレー粉各種、ビリヤニの素、
マサラピーナッツ等をカゴ一杯に購入。

娘は大きな袋に詰め込めるだけのクルックレー、、、。
娘が去った後のクルックレーの棚はカラ、、、っとしちゃいました。
私達はそれは沢山買ったので、
スーパーが景品でスプーンセットとお砂糖1キロを付けてくれました。
しかし、、、お砂糖1キロは、、、重いぞ。
でもそれも根性で日本までもって帰りましたよ。
そして苦労の甲斐あって、
そのお砂糖で入れたチャイは日本のお砂糖で作るより美味しいのです!!

 買物したスーパー

買物も済み、いよいよ帰国の為に空港に行く時間です。
ホテルに寄ってリュックと荷物を受け取り、フロントのおじさんに見送られて
空港へ向かいます。
フロントのおじさんは娘が担いでいるクルックレーが詰め込まれた大袋を見ては
笑っていました。

 ホテル・メトロハイツ

車はインディラガンジー国際空港へと続くハイウェイを走ります。
いよいよインドともお別れです。このトンチンカンなドライバー君のせいで
「どうなる事か」と思った時もありましたが、今となっては良い思い出。
彼とは空港で握手してお別れしました。

2年振りの空港は随分と綺麗なっていました。
免税店も品揃えはともかく広くなっています。
一角には有名な紅茶屋さんのコーナーもあって、値段は高いけど無理に町中で
買いまくらなくてもよかったかもしれません。

機内持ち込み荷物も2年前の様に口紅もリップクリームも目薬もダメ!という事もなく、
ホッとしました。
以前は唇がガサガサになってもリップクリームも使えず、目が乾いても点眼薬すら使えず、
とても辛かったですから。

帰国便JAL472便はそうとうガラガラで、一人で3席ずつ使えてとても楽でした。
自分の荷物を横の席に置ける、というだけでとても便利なのでした。

いよいよ、、飛行機は夜のデリーの空へと飛び立とうとしています。
後ろの席の女性の声が、久しぶりに聞く他人の日本語で私の耳に入って来ました。
「あーあ。明日からまたいつもの生活か、、、。」
うーん。同感。切ないよ〜
デリーの町の灯りがキラキラと光りながら遠のいて行きます、、、、
暗い窓に自分の顔が映ります。
なんて寂しい顔してるんだか、、、。