SELINGAAN ISLAND
セリンガン島
サンダカンからボートで1時間30分。
タートルアイランズと呼ばれる3つの島がある。
その一つセリンガン島は一年中ウミガメの産卵を見学
出来る島である。1日に20人程度の入島しか認めず、
しかも許可証を取らなければならない。
これだけ厳しくしなけれぱ、もはやウミガメの生態を
保護できないという事なんだろう。
セリンガン島はマレーシア領、東に見える島はもうフィリピン領。
フィリピンでは30パーセントのカメを保護し、70パーセントは食用だという。
手が届きそうなくらい近い二つの国で、かたや絶対保護、
かたやほとんど食用では、何か悲しいような、空しいような、、、、
セリンガン島全景。
美しいビーチ。ここにはたくさんのウミガメの上陸あとがついていた。
「行き」についたモノか「帰り」についたモノかはヒレの
方向をみれば一目瞭然だ。
昨夜はいったい何匹のカメがこの島を訪れたのだろう、、。
ウミガメの卵が埋められているネスト。
この島のレンジャー達はウミガメの産卵が終わると
卵を掘り返し、バケツにいれてここへ運ぶ。
穴を掘り、卵を埋めて金網を筒状にかぶせ、それぞれに
産卵日時と卵数を記入した札を立てる。
ウミガメの撮影は絶対禁止だった。昼だろうと夜だろうと、
フラッシュをたく、たかないに関わらずとにかく禁止。
夜6時30分から翌朝6時まではビーチへの立ち入りも禁止され、
その時間帯はカメラを持ち歩く事もダメ。
上の写真は朝の6時過ぎ、ビーチを散歩していたら
見かけた海に帰っていく子ガメを持っていたデジカメで
盗撮(?)したもの。
子ガメが大人に成長できる確率は1/10000匹。
子ウミガメ、頑張れよ!
もう今頃は大きな魚に食べられているかもしれないし、
鳥に食べられているのかもしれないけど、、、
注・これは絵はがき
さて、肝心のウミガメの産卵見学について、、、
ここでは、一晩に一匹の産卵の観察しか許されない。
せっかくここまで来たのだから、ウミガメ見放題(?)だと
信じていた私の期待は打ち砕かれた、、、
しかし、腹は立たないし、落胆もない。
私たちは彼らの営みの邪魔者でしかないし、
節度を守って彼らに遠慮するのはあたりまえ。
ここへ来た甲斐は十分過ぎるくらいあったと思う。
夜の砂浜。
月あかりだけで十分見渡せる白い砂の上に
暗い海から上がってきた大きな生き物のシルエットが
のそのそと動いている。
彼女らの濡れた体が白い月明かりに照らされて
荘厳ですらある。
辺りには波の音と時々聞こえるウミガメの苦しそうな
息づかいの音しかない。
その夜、
私は見学したウミガメの甲羅についていたフジツボをもらった。
レンジャーが見つけてハンマーで削り落としたヤツだ。
ウミガメにとって、フジツボはガンのようなモノで
見つけ次第、取り除くのだという。
家に帰ってから、お鍋でよく煮て中身を取り出した。
思い出の標本にするんだ〜。
私は盗撮に加えて、もう一つ禁を犯したんだ、、。
セリンガン島の規則、
ー島内の動植物はその生死に関わらず外部への持ち出しを禁ずー