☆ 目次 ☆

ハリドワール

翌日早朝、ホテルに頼んでおいた迎えのタクシーに乗ってオールドデリー駅へ。

 早朝のデリー

私達の乗るシャダブディ・エクスプレスは本来ニューデリー駅から出るのですが
今ニューデリー駅は一部のホーム改装工事中らしく臨時にオールドデリー駅発との事でした。
オールドデリーは2年前、夜行列車でジョドプールへ行った時も利用した駅です。

駅前には銃を持った警官が大勢ウロウロしています。
前日のテロのせいでしょう、、、。
それにもまして早朝だと云うのに大勢の人々が行き交っています。
行き交っているだけでなくどっかりと腰を下ろして集まっている人々も、、。
列車を待つ人達なのでしょうか。

 インド国鉄のマスコットキャラクター

オールドデリー駅ではすぐに自分達の列車も席も見つける事が出来ました。
車輛の外に座席表が貼付けられていて、そこから自分達の名前を探して席を確認する、
というインド式も以前程まごつく事は無くなって来ました。

着席すると何のアナウンスも無く、静かに列車は走り出しました。
いよいよハリドワールへ

発車してしばらくするとミネラルウォーター、お茶とポットや軽食が運ばれて来ます。
その後はオムレツとパン
あんなに早起きしてホテルで無理に朝食を食べて来なくてもよかったのかもしれません。

約5時間の車中、iPodを聞いたり車窓の風景を楽しんだり、ゆったりと過ごす事ができました。
途中配られた新聞の前日のデリー・テロのニュースが痛々しかったのですが、、、

11時25分頃、ハリドワール駅着


駅を出ると普通に群がってくるタクシーやリキシャーやホテルの客引き。
「タクシー乗るか?」
「いい。」
「あっそ、、、」
と去って行く、、、
あれ?、、、いやにあっさりしているなぁ、、と少し驚きました。
その後も次々と
「ホテルは決まってるか?」
「もう予約してあるから、、」と嘘つくと
「そうか、、」
と去って行く客引き。
ここの客引きは以前行ったラジャスターンの連中に比べるとすごくあっさりしていて、
拍子抜けしました。

 ハリドワール駅前の微妙なシバ神

一人の客引きがプリペイドタクシーの乗り場まで教えてくれました。
そこは駅のロータリーを渡った反対側の大きな木の下。
そこまで歩く間にもあっさりした客引きさん達との短いやり取りが続くのですが
まぁ、それは苦にはなりません。

さて、ハリドワールでの宿はホテル・ハリガンガに決めていました。
このホテルはネットで色々調べている時に見つけたのですが、
ガンジス沿いの建つハヴェリ・ホテルです。
古い邸宅を改装してホテルとして営業している雰囲気の良い中級ホテルでした。
3人で一泊10000円くらいですから、決して安宿ではありませんが
ぜひ泊って見たかったのです。

プリペイド・タクシー乗り場で
「ハリガンガは車で入れない場所にあるからリキシャーで行け」と言われました。
そういえば狭いバザールの中にあるとは聞いていました、、。
横で私達のやり取りを聞いていたリキシャーマンが
「150rsで行くぞ」と言うって来ました。
まあ、いいか、と彼のリキシャーに乗り込み、ハリガンガへ。
なるほど狭いバザールの中をリキシャーは通行人を蹴散らす様にして進んで行きます。
けたたましく警笛を鳴らしながら。

 ホテル・ハリガンガ

ホテルの部屋は空いていました。
部屋はキングサイズベットが一つとテーブルと椅子が有って、バスルームもOK。
廊下を出て進んだ方に素晴らしく眺めのいいテラスやラウンジが有り、
とても素敵で気に入りました。

少しホテルで休んでさっそくバザールを歩きます。
狭くて人も多くて賑やかで五月蝿くて、、、素晴らしく楽しいです
車が入れないのでいくらか歩き易いと言えます。
バイクが来るのでそれには気をつけなければなりませんが。

ハリ・キ・パイリーへ向かう道を歩いてみました。
毎晩の夜の祈りが有名な聖地です。
今夜、必ずそこへ行こうと思っていたので、とりあえず道順確認。
また昼の表情もみておきたかったし、、。

昼のハリ・キ・パイリーは神聖な雰囲気というより家族連れが多くて、
水遊びをしに来た人達のプールサイドのようです。
ガンジスの流れはかなり急で、泳ぎ切るにはかなりの泳力を必要としそうです。
それでも子供達は競う様にしゃかりきに泳ぎまくっていました。

この日はかなり日差しが強く、気温も高く、ホテルからハリ・キ・パイリーまで
数百メートルだと思いますが、その距離の往復で汗だくでした。
一旦ホテルに帰って昼食を取ろう、という事になりました。
このホテル・ハリガンガのレストランはかなりのお勧めです。

夕刻までホテルで休憩して、いよいよ夜6時頃、ハリ・キ・パイリーへ戻ります。
フロントの女性にそう伝えると無料でガイドを付けるので待ってくれ、
と親切に言ってくれました。
やって来たのはマンシューさんという若い男性
まあ、夜の見知らぬ場所を歩くにはガイドさんが一緒に来てくれた方が
普通では入れない様な場所にも入れたりして便利なのでよね。
たしかにこの夜、私達は彼のお陰でかなり良い場所まで連れて行ってもらえたのでした。
沐浴場の入り口で靴を預けて素足でガンジスへと続く石段を降りて行きます。
石段は大理石で濡れていてツルツル滑ります、、、。
滑らない様に慎重にマンシューさんの後をついて行くと、河の上にせり出した
やぐらの様な場所に導かれました。
そこからは祈りの炎マザ・ガンガの祭られている祠を間近にみる事が出来ました。

19時少し前くらいに祈りは最高潮に達します。
大音響で鳴り響く音楽、けたたましい鐘の音、目映く焚かれる炎。
赤々とした炎が真っ黒く流れる川面に反射して幻想的なのです。
とにかくドラマチックな事この上無し、、、、。
人々は母なる河に祈りを捧げて、小さな花のお供え物に火を灯し流して行きます。
そのうるさい中に、静かな祈りの心が伝わって来ます。

そんな時に「祈りませんか?」と声をかけて来た男、、、。
マンシューさんのお兄さんだと言います。
プシュカルでのインチキ祈祷師の記憶がよぎりましたが、、、
まあ、ものは試しとばかり、私もジーンズの裾をめくって河に入りました
彼の唱える通りに祈りの言葉を唱えて、花の供え物を河に流しました。
急流なのであっという間に流される私の供え物、、、、
でも火は消えないまま遠くに流れて行きました。
すると、その男、、、
「寄付をしなさい。1000Rsでも2000Rsでも良いから。」
と言うでは有りませんか,,。
ああ,,やっぱりね。
でもまあ,良いものを見せてもらったから少しは、、、と思い,
「100Rsします。」と言うと
「それでは少ない。」と言うのでした。
その後は払え,払わないの応酬で,結局,私は100Rsだけその男に渡して
マンシューさんの元に戻りました。
「マンシューさん,彼は本当にあなたのお兄さんなの?」と聞くと
首を横に少しだけ曲げるインド人のイエスのジェスチャー。
娘と息子も同じ様に祈りに参加し、寄付を迫られていたみたいで,娘はちょっとプンプン。
「一銭も払わなかったわよー」と息巻いていたのでした,,,,。
まぁ,,そう言うな,娘よ。
良い物を見せてもらったのだから少しくらいは上げれば良かったのに,,,,
「せっかく感動したのに結局はお金をせびられるとガッカリするのよ」と娘は言います。
確かにそうですが色々なインド人が同じ河の畔で祈ったり商売していたりするのは
インドらしくて楽しいじゃないですか。
それにあんな濃密な体験が出来た私は100Rsなら安い,とすら思いました。

ハリ・キ・パイリーでの祈り、、、これは今回の旅行の最高の瞬間でした,,,。

翌日はハリドワールの町を一望出来る絶景ポイントと言われるマンサ・デビ寺院へ。
この寺院はそうとう高い丘の上でロープウェイで行くのが楽だそうです。
宿から歩いて数分で参道の入り口に着きました。

このロープウェイ、、、かなりスリリング。
思ったよりスピードが速いんです。日本のより高速ですよ〜
往復50Rsくらい。

山頂は少しは涼しいかと期待したけれど,日差しが強く人も多く,かなり暑い!
マンサデビ寺院はものすごい人でごったがえしていたのでパスしました。
お参りは信者の方達にお任せして,私達はひたすら絶景を堪能して,のんびりコーラを飲んでました。

それからハリドワールにいる間は、バザールとハリ・キ・パイリーと行ったり来たり。
あっちをふらふら,こっちをフラフラ
目的も無く買物したり写真を撮ったり,,,。
そして夜はガイド無しで夜のお祈りを見に行ったりと,かなり自由に過ごしていました。
ハリドワールはとても歩き易い町だと思いますし,かなりドラマチックで美しい所です。
多くの旅行者がここに泊らずにリシュケシュに移動してしまうのはかなり勿体ない事です。