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最初は感動していたラジャスタンの砂っぽい風景にもやがて飽きて来て、もういいかげんに着いてほしいと思った頃。「ジャイプールに入りました。」というシングさんの声。道路の右側にガイドブックなどで見なれたアンベール城がそびえていた。実際に目にするとまずはそのスケールの大きさに驚く。渇いた熱風の吹く車外に出ると城の下の湖は雨期なのに干上がっていて、牛が静かに草を食み、象がくつろいでいた。

市内に向かって車を走らせていると、左側にこれもガイドブックで見なれた「水の宮殿」が見えてきた。ここの湖も所々干上がっていて牛の放牧場のようになっている。マハラジャの夏の避暑用の宮殿との事だが、中には入れない。それになんとなく寂れているように見えるのだが、、。

 
 

ジャイプールのホテルはジャイマハルパレス。久々の高級ホテルなので、サービスの厚さに「高級ホテル疲れ」したかも。ウエルカム花輪にウエルカムドリンクのサービス、部屋にはウエルカムフルーツも有った。

午後からは買物に連れてってもらう事にして、ホテルのレストランで昼食。注文が面 倒でセットで頼んだ。美味しかった。特にチキンティカとそれに付ける緑色のソースが癖になりそうな味。ただ、さすが高級ホテルのレストラン。何人も付いてくれるボーイさんが入れ替わり立ち代 わり「ウマいか?」「辛くないか?」「飲み物は足りてるか?」と聞きにくる。有り難いこっちゃ。

 
 

サンガネール染めの自演販売をしている店にシングさんが連れていってくれた。木版画の様な型を 布地に何回か色別に押し、特別な液体に布を浸すと鮮やかな色にみるみる変化する様は少し驚く。 店員の中になかなか日本語を話す人がいて、自分たちと俳優の山本太郎が一緒に写 っている写真を見せてきた。何かの取材で訪れたかしたのだろうが、こういうのはちょっと胡散臭くて苦笑いするしかないんだよね。 その店ではアンティーク布を接ぎ合わせたパッチワークの敷物が気に入った。値段を聞くと最初は250ドルというので、「それでは高くて買えない。」と言うと希望の金額を言えという。100ドルくらいならいいかな、と思いそう言うと、それで良いという。250ドルっていうのはいったい何なんだ?。もしかしたらもっと負けさせられたかもしれない。

買い物をしている間にすっかり日が暮れた。夕暮れのジャイプール市内をホテルに帰る途中、シングさんが「ラクシュミー寺院によりますか?」と誘ってくれた。城塞の下に建つガイドブックにも乗っていないローカルな寺院だった。白い大理石が夕暮れの空にライトアップされて浮かび上がり、中から聞こえてくる蕩々とした神を讃える音楽と暮れてなお熱気を帯びた空気が混じり合い、恍惚としてしまう位 「インド」だった。

ここは寺院の入り口で靴を預けて中には素足てしか入れない。インドの寺院やモスク、ガードは殆どそうだから何とも思わないのだが、シングさんは車の中に靴を置いて駐車場から裸足で歩いたらと言う。まだ熱の残るアスファルトの上の温度と感触が足の裏に伝わる。寺院には夕暮れ時のお祈りをする人々が大勢歩いていく。私達もその人達の後に続いた。

 
  この寺院で会った少年達。息子や娘と同じ年代の子タチだ。「日本人か?」「歳はいくつ?」「東京からか大阪から?」等と一斉に質問してくる。「BE QUIET PLEASE」って書いてある寺院の中はこいつらのせいでうるさくなった。ついには「東京の王様kingは誰だ?」と聞かれて娘は答えに窮してしていた。帰りには息子と肩を組んだりして駐車場まで一緒に歩いた。ホント元気の良い少年達で楽しい一時だった。
     
 
     
ホテルに戻ると民族舞踊のショーの時間だった。ジャイマハルホテルでは毎日8時30分から1時間、広いお庭の一角で幻想的で華麗なジャイプールの踊りを鑑賞する事が出来る。夜になってもまだ空気は熱を帯びているし、蚊に食われたりもするのだが、お庭のイスに腰掛けてゆっくり鑑賞できる。3人の女性、しかも美人が頭に火の入った桶を乗せて踊る踊り、沢山のお皿を乗せて踊る踊り、木の棒を打ち鳴らして踊る踊りなどいくつかのプログラムがあった。踊り子さん達もサービス精神があり、ちゃんとこちらに寄って来てくれたり、微笑んでくれたりする。ショーの後は踊り子さん達と記念写 真を撮る事も可能。